ささゆり

先日('99/06/01)東山公園でささゆりを見かけました。

その後昨日(6/5)実家の裏藪でささゆりが2輪も咲いているのを見つけました。

灯台下暗しとは本当に良く云ったものです、やぶの薄闇に浮かぶその妖しさは

格別です。素適な予感のするこのごろです。


ミニカトレア

20年以上も前のことでしょうかミニカトレアの小さな鉢をもらったことがあります。

赤みの強いオレンジ色の小さな花が一輪ついていました。

その花が咲き終わった後段々弱ってそのままいつか枯れてしまいました。

そんなことでカトレヤは好きになれません。


卒業後20年も後の同窓会で素適だなと思った人があります、30年後には別の人に心惹かれました。

年月をふる毎自分に合う人が変わってきますまたいつか素適な人に出会えるのでしょうか。


ダリア

この頃はもう中学生になっていたと思いますが、今の実家で親父が何処かで貰ってきたダリヤを植えたのですが

4種類あり紫の見事な大輪、真っ白のぽんぽんダリヤ、赤白模様の房咲そして僕の心の花となっている。

濃いオレンジのビロード状の花びらを持った一重咲きのダリヤ

でした、咲ききったときにもう花びらの先が少し痛んで完全な花姿は結局見ずじまいです。

他の花は翌年も咲きましたがこの花だけはもう見ることができませんでした。


一度会ったとき素適だなと思った人に二度と会えないことがありますがいつまでも心に残り

年月をふる毎段々と美化されてゆき心に残ってゆくようですね。


ばら

バラはあまり好きで無かったのですが写真を撮るようになって、その写りの良さから

関心を持つようになりました、名古屋では東山公園、鶴舞公園、庄内公園にバラ園があります。

僕の写真は殆どこの3ヶ所で撮ったものです。女性に送って一番様になる花がバラでしょうね。

誤解もされ易いですが、何にも付けなくってもそれだけで豪華ですよ。


二十歳も過ぎると理性が働きもう純粋な恋は出来なくなりますね。愛を知るのもこの頃でしょうか。

ささゆりは浄瑠璃寺から岩船寺に至る山道でも咲いていました。95'春す。


'98/12/17

桔梗ゆり

僕のはじめての花は桔梗でしょうねそれは小学生低学年のことで

戦後間もない頃です。開墾され、適当になだらかな山の斜面を利用して区画された残りの

山の神を中心とした扁平な三角形をした場所でしたが小さな実のなる少し大きめの落葉樹と

昆虫の集まる緑濃い常緑樹その他種々の雑木が残っていた場所そうですよく田舎の小道の傍らに

大きな木と小さな祠が残っている場所がありますね、そんなところに、それは咲いていました。

日の良くあたるがやせた場所で小さな 桔梗が紫の花をつけて美しく咲いていました。

これが僕にとっての桔梗であってその後庭の畑に移したキキョウはたくさんの花をつけましたが

もうそんなに美しいとは思えませんでした。初恋とはこんな思いではないでしょうか。


ちょうどこの頃のことでしょうか小学校二年生だと思うのですが

この頃のことを思い出すと必ず隣のクラスに素適な先生が居たことを思い出します。



ゆりとの出会いも小学生の頃でしょうね。開墾畑の傍らで、西向きの斜面の一番下でつつじなど低木の

雑木の中でした。一輪だけ 小さ目の花姿でピンクに染まった美しい花でした。

山百合といったのですが、これは万葉、古事記の時代の名で今は ささゆり といいます。

5年程前京都郊外の岩船寺、浄瑠璃寺のあたりを歩いているとき久しぶりに見掛けましたが、

少し時期も終わりかけしかも道端から見える所でしたから大分傷つき痛々しかったですね。


小学校3年のとき、組みがえで僕の担任に従姉がなることになり僕だけ別のクラスに移ることになりましたが

このクラスにやはり疎開してきていたかわいくって都会的な感じの子がいました、

まもなく転校していったような記憶です。

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