投稿句('01年度): |
3月分; 鳩一羽春雨にぬれとまりけり カンアオイ何を誘う向こう向き 岩を食む沢音静か春の宮 |
2月分; 水仙はやっとやっとに咲きにけり 部屋の中犬ころ咲いて暖かし 丸大根バシッと割れて白まぶし |
1月分; まん丸の月見て帰る冬日和 吹き止みて月牙さえざえ冬の道 百八つつきて静かな崇禅寺 |
投稿句('00年度): |
12月分; 落葉の流れる如き道なきや 山燃ゆる小春日和の里の道 半月に明星笑う晩の秋 10月分; やがて散る緑濃き山いとあわれ 草の庭萩三色に咲にけり あったぞなゲンノショウコの赤い花 9月分; 朝顔は月の涙かオーラあり 朝露によみがえりたるスイカかな 夕顔や雨のあがりし水に月 7月分; 老婆あり涼を求めて入水す 散しユリそのまま飾る侘住い 梅雨の朝トラノオの白鮮やかに 6月分; ササユリの色鮮やかに陽の射せり イチミリの双葉に歓喜草の庭 刈り取りし夏草の匂い芳しき 5月分; オダマキの競い咲きたり君想う 百円のカワハギ旨き夕餉かな 茶の旨し庭の筍掘る長楽寺 4月分; 月出でて極楽浄土花の散る 春の来てうすら寒しや草の庭 やぶ椿ぽとりと落ちて密散りぬ 3月分; おおいぬのふぐり枯野は青だたみ 初春の寒い朝明け赤い月 うらうらと梅の花散り炭を焼く 1月分; お正月まず咲きにけりほとけの座 ヤブコウジ一点灯すお正月 ミニバラを生けて迎える二千年 |
花なすび当尾の里石仏;99'10/22 |